ラケットチューニングの基礎知識
ラケットチューニングとは
ラケットチューニングとは、ラケットに重りを付けたり、グリップの太さや材質を変えることでラケットのバランスを微調整することです。
テニスラケットをプレーヤーに完全に合わせるためには多少のチューニングが必要な場合があります。またチューニングを施すことでプレーヤーのパフォーマンスを向上させることができます。
例えば、もう少しラケットの操作性を良くしたい!とかもっとスイングスピードを上げてパワフルなボールを打ちたい!など自分のプレーを向上させるためにはラケットチューニングはトレーニングでテクニックを向上させるのと同様に非常に重要な要素の一つと言えます。ラケットの重量を変えることや、ラケットのバランスを変えることは、ラケットの性能をさらに発揮させるのにとても有効な方法であり、プレーヤーのさらなるパフォーマンスの向上に大きく寄与します。
多くのプロ選手は、自分たちのニーズに合わせてチューニングされたラケットでプレーしています。一般のプレーヤーでも、チューニングのサービスを受けることができます。ご自分の使用しているラケットを、お好みに応じてカスタマイズいたします。例えばラケットの総重量を増やしたり、バランスポイントを移動してスイングウェイトを変化させたりすることができます。これらの効果は、リードテープをラケットに取り付けることによって実現されます。特に、ラケットのスイングウェイトは非常に重要です。これは、プレーヤーに合わせてチューニングすることをお勧めいたします。
原則として、リードテープは簡単に取り外すことができます。そのため、ラケットに最適な重量が見つかるまで、色々試してみることができます。ラケットを新機種に交換した際に以前と同じようなフィーリングにしたり、同機種であるがフィーリングに違いのあるラケットを同じフィーリングにしたりすることができます。違和感なくフィーリングを合わせるためには、今までの使用ラケットと新たに変更するラケットのスイングウェイトを計測し、重量・スイングウェイトの違いを判断する必要があります。
テニスラケットでラケットのチューニングを行いたい場合は、Tennis-Pointのプロスタッフにご連絡ください。お問合せいただいたご相談内容について、ベストなソリューションをお届けします。
ラケットチューニングの概要
リードテープを張ることでバランスポイントを変更することができます。バランスポイントの変更は、バランスポイントの下または上にウェイトを追加します。バランスポイント付近から距離が離れるほど、効果がより顕著になります。
またラケット全体の重量を増やしたい場合は、ラケットのバランスポイントを変更せずにリードテープを張る必要があります。そのためにはリードテープをバランスポイントの上下両方に配置する必要があります。
リードテープは、ラケットに取り付けるのに適しています。それはつけたりはがしたりして手軽にチューニングできるからです。リードテープは、ラケットフレームまたはグリップテープの下に直接接着することができます。接着されたリードテープがストリングに触れると外れる場合があるので、触れないように装着することが重要です。
具体的な方法と効果
1.ボールの伸びが良くなる
6時の位置にリードテープを張り付けると、ラケットのバランスにほとんど影響を与えず、ラケットの重量を重くすることができます。ラケット重量が増えると操作性は少し難しくなりますが、強いボールに打ち負けにくくなるなど、ボールの伸び良くなるなどの効果が期待できます。
2.スイングスピードが上がる
スイングウェイトを上げるためには12時の位置にリードテープを取り付けると、スイングウェイトが大きくなり加速度が上がります。この方法では、ラケットはトップヘビーといわれる状態になり、スイングスピードを上げる効果が得られます。
3.ラケット面の安定性が上がる
ラケットチューニングの理由の1つとして、オフショットでのラケットのブレをできるだけ少なくすることが求められます。スイートスポットで正確にボールを打つのではなく、フレームの近くでボールを打つと、ラケットがぶれます。これを解消するためには3時と6時の位置にリードテープを取り付けると、ブレを減らすことができます。
4.スイングスピード及び安定性が上がる
安定性を失うことなく、ラケットの加速を良くさせるためには、リードテープを、ラケットの2と10時の位置に取り付けます。ラケットの上部に取り付けることでスイングスピードを上げやすくなり、スピードボールが打ちやすくなります。また左右に丈夫であるが左右に配置することでラケット面の安定性が向上します。
5.ラケットの操作性が上がる
ラケットのグリップ部分を重くすることでラケットの操作性が高まります。ラケットのグリップ部分をより重くする方法として、グリップエンド内に小さなリードテープを張ります。リプレイスメントグリップを外し、さらにグリップエンドを外すと空洞がありその中にリードテープを張ることができます。空洞がないラケットの場合グリップエンドの裏側に張る場合があります。リードテープをしっかりと密着させて張ることで打球時に異音がしないようにすることができます。グリップエンドの中にリードテープの代わりにシリコンを注入する場合もあります。リプレイスメントグリップの下にリードテープを張る場合もあります。この場合グリップのサイズ感が変わる可能性があることに注意してください。