テニスボールの基礎知識
テニスボールは、数多くの種類の中からテニスシーンやプレースタイルに合うボールを見つけ出すのは簡単ではありません。まずは、テニスボールの基礎知識・種類についての解説、その後にシーン別、レベル別でのボールをご紹介します。
基礎知識
国際テニス連盟(ITF)は、テニスボールについて次のように定めています。
  • ボールの外側は均一な布で覆わなければなりません。
  • ボールは黄色または白でなければなりません。
  • ボールの質量は56.0g以上59.4g未満でなければなりません。
  • ボールの直径は6.54cm以上6.86cm未満でなければなりません。
  • 各ボールは、平らで硬い表面に254 cmの高さから落下させる場合、135cmを超え147cm未満の弾みの高さを持っている必要があります。


ゴムの周りをフェルトで包み込んでいるのがテニスボールの特徴です。ゴムの材質や硬さも重要ですが、周りのフェルトはボールの飛びや回転にとても重要な要素になっています。フェルトの厚みや材質などにより性能が変わります。またテニスボールは打球すればするほどボールの内圧が下がり、ゴムも劣化し、フェルトが削れ打球フィーリングや弾みが変わります。またテニスコートの表面の材質にも大きな影響を受け、ボールの種類を使い分けることによってテニスをより楽しむことができます。初心者が打ちやすいボールやハードコートでプレーしやすいボールなど様々なので、ご自身のテニスレベルとテニスコートの種類によって購入するボールを使い分けてみてください。またプレッシャーボールはボールを缶から出した時から劣化が始まります。より楽しく、より上達を考えるならばボールは使用後は破棄して、翌日には新しいボールを使用しましょう。
テニスボールの種類
テニスボールは大きく2つに区分することができ、プレッシャーボールとノンプレッシャーボールに分けられます。またプレッシャーボールの中でも試合球と練習球、練習球の中でプレッシャーボールとノンプレッシャーボールといったように分けられています。ここでは特徴を説明していきます。
プレッシャーボール
プレッシャーボールは、フェルトで覆われた2個の半球状のゴムを合わせ1個の球体となっています。成形する際、内部に亜硝酸ナトリウムと塩化ナトリウムを入れ、化学反応によって窒素と水 を発生させ、そうしてできた窒素の気圧によって膨張させています。空気漏れを簡単に起こすような構造にはなっていませんがテニスボールは100%気密ではないため、気密性の高いに缶やPET素材の筒形密閉容器に納めた状態で出荷されています。また高い気圧(約1.8気圧)を掛けた容器に閉じ込めることでボール内部の窒素の抜けを使用開始時まで最小限に抑えるようになっています。


ノンプレッシャーボール
ノンプレッシャーボールは、ボール内の圧力を窒素などで作り出すプレッシャーボールとは異なり、フェルトで覆われたゴムの反発力で弾ませています。したがって、加圧されていないのでボールを特別に梱包する必要がなく袋やケースに入れて販売されています。このボールの特徴はプレッシャーボールのようにフィーリングが良いわけではありませんが、プレッシャーボールより長持ちし、多くの場合練習用として利用されています。ただし上級者には敬遠される傾向にあり、レジャーでのテニスには最適なボールです。コア(ゴムの部分)が硬くなったり、フェルトが摩耗しつるつるになったりしたときに交換する必要があります。
試合球(プレッシャーボール)
試合球は、フィーリングが良く、主に公認競技会やトーナメントで使われます。寿命が比較的短いため、試合では定められたゲーム数やセット数毎に交換されます。フィーリングが良くマッチ練習などでも使用すると公式戦との差が少なくなりより本格的なゲームができます。また公式戦でない友人との試合でもより楽しいゲームができます。
試合球は、翌日まで取っておいて使用するとフィーリングが著しく落ちているために使用せずに、新たなボールを缶から開けて使用することをおすすめします。
練習球(プレッシャーボール)
練習球は、プレッシャーボールと同じ構造でできています。ただし公式戦では使用できないものも多く、主に練習用として開発されています。試合球よりフェルトが丈夫でボールの内圧も下がりにくい構造になっています。そのため長時間の練習に耐えられ、日にちも長持ちするようになっています。しかし、試合球より硬く感じたり、重く感じたりするため、フィーリングに差があります。練習の際には練習球を使用し、ゲーム練習の際や翌日に公式戦がある場合などは試合球を使用するテニスクラブが多いようです。練習球は主にテニススクールやテニスサークルの練習で使用されています。
子供用テニスボール
25%、50%、75%の圧力が低下した子供向けの特別なテニスボールがあります。 ※PLAY&STAYといわれる、10歳以下を対象にした指導プログラムで、10歳以下のプレーヤーに最適な練習と試合の場を提供するプログラムがあり、そのプログラムで使われるボールには3種類あります。お子様の成長段階により使用するボールをレッド(25%)、オレンジ(50%)、グリーン(75%)と分けています。またボールサイズもそれぞれ違いがあり、レッドは通常サイズより大きく飛びすぎることがないため、大人の初心者・初級者の方がラリーするのにも用いられます。通常のボールではラリーがままならない方に、グリーンボールでラリーを行うとラリーが続きやすく、楽しくテニスができるでしょう。
※Tennis 10s (PLAY&STAY)3つのステージ
10歳以下の子供達に3つのカラーによる段階を通じて、確かな成長過程を提供します。 『レッド→オレンジ→グリーン』これらのステージでは能力や試合に対するやる気と自信にしたがって、子供同士が競争し高めあいながら成長できるようにいくつかのステップが設けられています。 この過程の中でコートの広さ、ラケットの長さ、ボールの速度、試合の長さ全てが段階的に増えていくことで、最終的にはプレーヤーを通常のコートの広さでイエローボールを使う段階まで到達させます。
シーン別・レベル別での使用方法
練習マッチやテニスクラブでのゲームでは、試合球を使うとよいでしょう。基本的にはその日に使う分だけ缶を開け使用します。使用後は基本破棄して、翌日は新たに新しいボールを開けて使用しましょう。
たくさんの練習を基本に使用する場合、練習球(プレッシャーボール)をお勧めします。これは試合球より長持ちし、ノンプレッシャーボールよりフィーリングが良い特徴があります。球出しの練習やたくさんのラリー練習に最適なボールです。毎週2,3回プレイするならば1か月から2か月程度で交換が必要です。それ以上ですと空気が抜けラリーが気持ちよくできなくなります。
最後にレジャーで使用するためのボールとしてノンプレッシャーボールがあります。月に1~2回程度で半年くらい使用できます。フィーリングは硬く上級者は好みませんが、初級から中級者の方で月に1~2回プレイする方に最適です。
また試合球・練習球(プレッシャーボール)の中で、ハードコートに適したボールや砂入り人工芝に適したボール、初級者から中級者に最適なボール、上級者が好むボールがあります。